当整骨院には、不快な痛みに悩む患者さまが、解決を求めて当院に相談に起こしになります。
痛みはとても不快な感覚で、必要としない感覚だと思われますが、痛みは警告信号として、痛みの原因を避け、異常を知らせてくれるうえで大切な学習機能なのです。
痛みについての理解を深めていただくための参考になれば幸いです。
痛みは他の人と共有できない感覚
- 指を切った
- 机の角に小指をぶつけた
- 膝を荷物にぶつけたなど
に感じる「痛み」は、外部、又は内部から受けた身体の組織に伝えられた刺激によって得られる「感覚」です。
音や臭い、味覚などは他の人と共有することはできます。
- 梅干し、レモンのすっぱさ
- LiSAの紅蓮華(鬼滅の刃の主題歌)
- 桜の匂いなど
共有できますが、痛みについては共有できません。
たとえ過去に経験した骨折や捻挫の痛みは知っているが、目の前に起きている痛みの質、強弱についてはだれも共有できず、主観的な感覚なのです。
痛みは感覚と感情の側面を持ち合わせている
他の共有できない「感覚」である痛みは、同時に感情・情動の側面も持っています。痛みを抱え、悩んでいいる方は、その痛みから逃れたいとう逃避感情を強く抱きます。
さらに過去にあった同じような痛みの記憶を引っ張り出し、不安や恐怖心を抱く方もいるでしょう。
国際疼痛学会の定義
『痛みとは、組織の実質的あるい潜在的な障害に結びつくか、このような障害を表す言葉を使って述べられる不快な感覚、情動体験である』
参考:痛みと鎮痛の教科書
痛みは自身と向き合うため「気づき」
当整骨院には肩こり、腰痛、股関節痛など様々な痛みを抱えた患者様が相談に来院されます。
施術を受けていただくことで、一人ひとりに備わっている自然治癒力が高まり、治癒する力によって痛みは解消することが可能です。
しかし、「負担となる過ごし方」「食生活」「不良姿勢」「運動不足」などを見直さずに過ごしとまた同じ痛みに悩み苦しむことになってしまいます。
痛みをきっかけにご自身と向き合い
正しい姿勢
正しい過ごし方
食生活
運動習慣
を改めていく必要もあります。
まとめ
このように痛みの感覚は、人とは共有できない感覚と共に、感情や情動を引き起こし、複雑な痛みの感覚を抱くことがあります。
しかし、原因を取り除き、同じ痛みを繰り返さないように工夫していくことで、快適な生活を送ることができます。
痛みをきっかけに、生活の質を上げていくための「気づき」として、痛みについての考えをプラスに転換してより良い健康を手に入れましょう。