こんにちは、たすく整骨院です。
みなさんは、
いま、社会現象を巻き起こしている作品、「鬼滅の刃」を読んだことがありますか?
古き良き大正時代を舞台に、個性豊かな登場人物たちの言動や立ち居ふるまいに心動かされる人は多いはずです。
この「鬼滅の刃」の作品を、キャリア心理学・メンタルヘルスケアを専門に、大学の教育現場で教えている
著者・井島由佳さんが独自の視点で考察している本をここで少しばかりご紹介いたします。
強い自分のつくり方
心理学の分野では、まるで必殺技のように様々な用語が使われているそうです。
この本の中では、「鬼滅の刃」の個性豊かな登場人物による言動から、強い自分のつくり方を心理学的に紐解き解説されていきます。
例えば、
「鬼滅の刃」のストーリーを簡単に説明すると、主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹禰豆子を人間に戻すため、辛い修行に耐え、仲間と力を合わせて自らよりも強い鬼との戦いに挑んでいくというもの。
大切なものを守るために、どんな壁に跳ね返されようともチャレンジしていく
そんな炭治郎の姿からは、
達成動機「たっせいどうき」
目標に対する思いが強ければ強いほど、人間は前を向いていけるもの。
その思いが失敗を恐れずに目標に向かって挑戦し続ける原動力になる。
こんなメッセージをくみ取ることができます。
他にもたくさん出てきますよ。
少しばかり抜粋してみます。
自己効力感「じここうりょくかん」
何かを達成し、「やった!出来た!」という心から喜んだ経験に覚えはないでしょうか。
この経験は、我々の成長にとってとても大切なことです。
「よく頑張った 炭治郎 お前は 凄い子だ…」
自らが成功を自覚すること、親や先生や上司に褒めらること、これらを繰り返しながら人は成長し強くなっていきます。
欲求不満耐性「よっきゅうふまんたいせい」
鬼滅の刃に限らず、人は一人では生きていけないのだということを思わせてくれるマンガは数多くあります。
人には必ず家族以外の人と関わる時間が訪れ、合う合わないや好き嫌いに関係なく、誰かと行動することになります。
うまくいかないことは沢山あるでしょう。
でも、思うようにいかないからと言って、逃げてばかりでいいんでしょうか。
そんな時には、
「すべての人と気が合うことはないんだ」と割っ切って、今よりも少しだけ我慢のリミッターや怒りの沸点(欲求不満耐性)を上げてみましょう。
苦手な人との関係性が変わってくるかもしれません。
自己宣言法「じこせんげんほう」
言葉には不思議な力があります。
スポーツ選手が、自らの目標や願望を宣言している姿をテレビでよく見かけますが、ものごとを成功させるために、プラスになる言葉を口にだして言う。これは自身の成長にとって大切なことです。
「頑張れ、やれる、できる、怯むな、落ち着け、あきらめるな、負けるな」
どんな状況であっても自らに向けて言葉を発することで、目標に少しでも近づくために努力をしようという原動力が生まれるのです。
強い人がやっている習慣とは?
①素直さ
著者曰く、炭二郎が回を重ねるごとに強く成長した要因の一つとして、素直さを挙げています。
確かに、炭治郎は本当に素直です。
「そうか…!!ありがとう やってみるよ」
あらゆる人々の言葉に耳を傾け、ありがとうと感謝を述べる。
簡単なようで、とても難しいことなのです。
②自分で考えること
小さな子供のころは親から、
学生になれば先生から、
社会へ出れば上司や先輩からといったように、人生には学ぶことが多く一生勉強です。
さて、ある程度の基礎が備わったところで、一つの壁にぶつかるとしましょう。
あなたならどうしますか?
「人に聞くな 自分の頭でかんがえられないのか」
登場人物の誰かが炭治郎に浴びせた台詞です。
子供たちには、自分で考えて行動できる人になってほしいもの。
同感です。
③すごいものはすごいと認める
最近、誰かのことを心から「すごい!」と思ったことはありますか?
子供の時はよく抱いていた感情ですが、大人になるにしたがい、いろんな感情が邪魔をして素直に人を認める機会が少なくなってくるように思います。
「負けてられないぞ!俺ももっと強くならないと!!」
他人のすごさを認めると、自分に足りない部分が見えてきて成長へと繋がるのです。
鬼に学ぶ、人間の弱さ
鬼滅の刃にはたくさんの鬼が出てきますが、鬼は人間の反面教師となる存在です。
「自分さえよければいい アイツらは馬鹿だけど 私は違う」
「美しく強い鬼は何をしてもいい」
「保身のためなら平気で嘘をつく」
「鬼の絆には恐怖と憎しみと嫌悪の匂いしかしない」
「自分が”正しい”と言った事が”正しい”」
「自分が不幸だった分は 幸せな奴から取り立てねえと」
鬼の姿やセリフを聞いて、ハッとさせられることはありませんか?
そんな時はきっと、自分が弱くなっている証拠なのかもしれません。
さて、ほんの一部のご紹介でしたが、「鬼滅の刃」ファンの皆さんは、これらがどんなシーンから紐解かれたものなのか思い浮かびましたでしょうか?
この本の著者は、ものすごく細かいところまで「鬼滅の刃」を読み込んでいらっしゃる!と、鬼滅ファンの私もビックリしてしまいました。
ストレス社会と呼ばれるご時世です。
不安やイライラや心細さにも打ち勝てる「強い自分をつくる」教科書として、ぜひ鬼滅の刃をご覧になってみてください。
【「鬼滅の刃」流 強い自分のつくり方 著:井島由香】より引用