受付の柴原です。
一週間ごとに冷え込みが増して、すっかり冬の装いの方が多くなりました。
朝、布団から出るのがつらい季節です。
「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度差が身体に影響を与え、血圧が上下に大きく変動することです。
気温が大きく下がる冬場になりやすく、心筋梗塞や脳卒中などによって時には命を失ってしまうほどの危険な事態に陥る場合があります。
この10年間で、ヒートショックによる死亡者数は増加しており、とくに高齢者の方のお風呂場での事故が多いため、消防局や厚生労働省では注意を呼びかけています。
ヒートショックの対策を!
あらかじめ脱衣所や浴室を温めておく
暖房器具などを使い、あらかじめ脱衣所などを温めておくと良いでしょう。
浴室内に暖房器具がなくても、浴槽にお湯を溜めるときにシャワーを使って高い位置から浴槽に注いだり、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすれば、浴室内は暖まります。
お湯は熱くしすぎずに、長湯を控える
お湯の温度が高すぎると心臓に負担がかかります。
お湯の温度は41℃以下、湯に浸かる時間は10分までにしましょう。
浴槽から急に立ち上がらない
浴槽から出るとき、急に立ち上がると血圧は急激に下がります。
立ちくらみを起こし、転倒のリスクが高まるため、手すりなどに捕まってゆっくりと立ち上がりましょう。
入浴前と入浴後には水分補給を
入浴すると汗をかき、体内の水分が減って血液がドロドロになるため、水分補給は必ず行うようにしましょう。
食後一時間以上は、入浴を控える
食後は血圧がやや低くなりがちです。
そこに入浴などの血圧を上げる行動をとると血管内の変動がより大きくなり、ヒートショックを引き起こしやすくなります。
食後は、一時間以上の間隔を空けてから入浴するようにしましょう。
入浴前に飲酒をしない
飲酒すると血管が拡張し血圧低下を起こしたり、体の反応も悪くなり転倒しやすくなります。
危険性が高まるので、アルコール摂取後の入浴は控えましょう。
同居者のこまめな声掛け
入浴乳にヒートショックが起きても、すぐに発見し処置をすれば大事にまでは至らないことが多くあります。とくに高齢者がいらっしゃるご家庭では、ご家族の方が入浴時に声掛けを行うことが大切です。
お風呂だけでなく、トイレや廊下などもヒートショックの起こりやすい場所です。注意しておきましょう。
日本気象協会tenki.jpのホームページでは、この時期になると「ヒートショック予報」が発表されます。ぜひご活用ください。
➤《ヒートショック予報》