こんにちは、たすく整骨院です。
今回は急性のケガをした際に、ぜひ応急処置として取り組んでほしい「RICE処置」のご紹介です。
もしケガした時に役立つ知識となりますので、覚えといて損はありません。
参考にされてみてください。
RICE処置とは何か
RICE処置とは、スポーツ外傷や急性のケガに対して効果的な応急処置法です。
Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったもので、怪我直後の適切な処置法として、スポーツの現場では広く知られています。この方法は、骨折、捻挫、打撲、肉離れなどの外傷を受けた際に特に有効。RICE処置を早期に行うことで、内出血や腫れ、痛みを緩和し、損傷部位の障害を最小限に抑えることが可能です。
結果として、ケガの回復を促進する効果があります。RICE処置は簡単に覚えられ、専門的な医療器具がなくても実施できるため、スポーツ現場や日常生活での急な怪我に対して非常に有用です。ただし、応急処置としては有効ですが、ケガが重症であり、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診してください。
Rest(安静)とは
Rest(レスト)つまり安静は、RICE処置の「R」ステップです。怪我をした直後に活動を中止し、患部を安静に保つことが重要です。安静にすることで、以下の効果が期待することができます。
〇骨や関節、筋肉の運動を最小限に抑えましょう。
〇損傷範囲の拡大を防ぎましょう。
〇血管損傷や神経損傷の悪化を防ぎます。
〇痛みの増強を抑えます。
安静を保つ具体的な方法としては、以下が挙げられます。
⑴怪我をした部位の使用を直ちに中止しましょう。
⑵患部を動かさないよう十分に注意しましょう。
⑶必要に応じて副木やテーピングなどで固定しましょう。
⑷無理に動かそうとせず、周囲からサポートをうけましょう。
ただし、安静は完全な不動化を意味するわけではありません。状況に応じて、医療専門家の指示のもと、適度な動きを取り入れることも回復に有効な場合があります。
Icing(冷却)とは
Icing(アイシング)つまり冷却は、RICE処置の「I」ステップです。適切な冷却により、炎症を抑え、腫れと痛みを軽減することができます。
<<冷却の主な効果>>
〇組織の代謝を下げ、炎症と腫れを最小限に抑えます。
〇痛みの感覚を低下させ、痛みを緩和します。
〇患部の血管を収縮させ、内出血を抑えます。
<<効果的な冷却の方法>>
⑴ビニール袋やアイスバッグに氷を入れる。
⑵タオルで包んでから患部に当てる(凍傷防止のため)。
⑶20〜30分ほど冷やす(時期によって冷やす時間を変える)。
⑷ピリピリした痛みが出た後、無感覚になったら一度外す。
⑸皮膚感覚を取り戻してから再度冷やす。
<<アイシングの注意点>>
〇直接氷を肌に当てないにしましょう。
〇長時間の連続使用を避けるようにしましょう。
〇冷やしすぎによる凍傷に注意しましょう。
冷却は怪我の直後から24〜48時間は特に効果的です。その後は、医療専門家の指示に従って継続するかどうかを判断しましょう。
Compression(圧迫)とは
Compression(コンプレッション)つまり圧迫は、RICE処置の「C」ステップです。適切な圧迫により、内出血や腫れを効果的、有効的に抑えることができます。
<<圧迫の主な効果>>
〇患部の腫れを最小限に抑えましょう。
〇内出血を防ぎましょう。
〇患部の安定性を高めましょう。
<<効果的な圧迫の方法>>
⑴スポンジやテーピングパッドを患部に当てましょう。
⑵弾性包帯やテーピングで軽く圧迫するように固定するにしましょう。
⑶均一な圧力がかかるよう注意して巻きましょう。
⑷定期的に圧迫具合を確認しながら、必要に応じて調整しましょう。
<<圧迫の注意点>>
〇圧迫が強すぎると循環障害や神経障害を引き起こし、別の障害を招く場合があります。
〇定期的に指先や足先の感覚、皮膚の色を確認しましょう。
〇しびれや蒼白、冷たさを感じたら直ちに緩め、解放しましょう。
〇就寝時は圧迫を外しましょう。
圧迫は冷却と組み合わせて行うと、打撲、捻挫、挫傷のケガに対してより効果的です。ただし、骨折が疑われる場合は、医療専門家の診断を受けるまで圧迫を避けましょう。
Elevation(挙上)とは
Elevation、つまり挙上は、RICE処置の「E」のステップです。患部を心臓より高い位置に保つことで、腫れを効果的に抑えることができます。
<<挙上の主な効果>>
〇血液やリンパ液の貯留を防きましょう。
〇腫れを軽減します。
〇痛みを和らげます。
<<正しい挙上の方法>>
⑴患部を心臓よりも高い位置に保ちましょう。
⑵上肢や手指の怪我の場合は三角巾を使用しましょう。
⑶下肢の怪我の場合は枕やクッションを使って挙上しましょう。
⑷可能な限り長時間挙上状態を維持しましょう。
<<挙上の注意点>>
〇挙上によって痛みが増す場合は無理をしないでください。
〇長時間同じ姿勢を続けると血行不良になる可能性があるため、適度に姿勢を変えましょう。
〇就寝時も可能な限り挙上状態を保つようにしましょう。
挙上は他のRICE処置と併用することで、より効果的に腫れを抑えることができます。ただし、頭部や首の怪我の場合は、医療専門家の指示なしに挙上を行わないよう注意しましょう。
スポーツでケガした時のRICE処置法のまとめ
RICE処置は、スポーツ外傷、生涯や急性・慢性のケガに対する効果的な応急処置法です。Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つのステップを適切に実施することで、痛みや腫れを軽減し、回復を促進することができます。安静は患部の保護と損傷拡大の防止に重要です。冷却は炎症と痛みの軽減に効果的で、5〜30分間隔で行います。圧迫は内出血と腫れを抑えますが、強すぎないよう注意が必要です。挙上は患部を心臓より高い位置に保ち、腫れの軽減を助けてくれます。RICE処置は怪我の直後から24〜48時間が特に重要ですが、症状が改善しない場合や重症が疑われる場合は、必ず医療機関を受診しましょう。適切なRICE処置を行うことで、怪我からの早期回復と後遺症の軽減が期待できます。