このようなお悩みはありませんか?
- 慢性的な肩こりや腰痛がなかなか良くならない
- マッサージを受けてもすぐに元に戻ってしまう
- 頭痛やしびれを伴う不快感がある
- 痛みの原因がはっきりわからないまま悩んでいる
これらの症状の背景には、「トリガーポイント」 と呼ばれる筋肉のしこりが隠れている場合があります。
トリガーポイントの定義と特徴

トリガーポイントとは、筋繊維の局所的な収縮と硬化によって形成される過敏な筋硬結を指します。この硬結は押圧により局所的な痛みを生じるだけでなく、遠隔部に痛みやしびれ(関連痛)を引き起こすことがあります。
筋膜や神経終末と密接に関連しており、慢性的な肩こり、腰痛、頭痛、顎関節症などの症状と強く関係しています。トリガーポイントは潜在性(圧をかけないと自覚症状がないもの)と活動性(押すと痛みを自覚するもの)に分類され、施術戦略を立てる際の重要な指標となります。
トリガーポイント発生のメカニズム
トリガーポイントは、筋肉の過緊張・血流低下・代謝産物の蓄積が重なることで形成されます。
◉筋過緊張:長時間の同一姿勢や反復運動による筋線維の微小損傷
◉血流低下:筋内微小循環の障害により酸素供給が不足
◉代謝産物の蓄積:乳酸やブラジキニンなどの発痛物質が局所に滞留
これにより、筋紡錘の過敏化や神経伝達物質の異常が起こり、痛覚神経を刺激して関連痛を引き起こします。カイロプラクティックでは、このメカニズムを理解した上で、筋肉の緊張パターンと関節機能の異常を同時に評価することが重要です。
トリガーポイント療法の施術アプローチ
当院では、触診と臨床評価に基づき、トリガーポイントを特定します。施術は以下の手順で行います。
1.詳細なカウンセリングと筋骨格評価
姿勢分析、関節可動域検査、筋力評価などを行い、疼痛の発生源を特定します。
2.トリガーポイントの触診確認
圧痛点、関連痛、筋硬結の硬さを評価。筋膜の走行や隣接筋との連鎖を考慮します。
3.手技療法によるリリース
・指圧による局所圧迫
・持続圧(ischemic compression)
・関節可動域を改善するストレッチ併用
これらの施術により、筋線維の過緊張を緩和し、血流・代謝を改善することで痛みを軽減します。必要に応じて、神経系や姿勢の補正も併せて行い、再発防止と機能回復を同時にサポートします。
トリガーポイント療法の臨床効果
◉肩こり・首こり・首の痛みの改善
僧帽筋・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋の硬結解消
◉腰痛・坐骨神経痛の緩和
腰方形筋・梨状筋・大殿筋の硬結リリース
◉頭痛・顎関節症の軽減
側頭筋・咬筋・後頭下筋群へのアプローチ
◉可動域改善と姿勢改善
筋膜の連鎖を整えることで、肩甲骨や骨盤の動きを改善
これらの効果は、単なるマッサージや痛み止めでは得られない、根本的な筋肉の構造・機能改善によるものです。