夏から秋への移り変わり時には、ハイテンションバテという独特の気だるさや無気力さを感じることがあります。もしも、疲れがなかなか改善せずに慢性化しつつある場合には、『副腎』という臓器の疲れが関係している可能性が考えられます。
次のような症状は、副腎疲労の典型的な症状です。
ぜひセルフチェックしてみてください。
▢朝起きるのがつらい ▢日中眠くて仕方がない ▢たくさん寝ても疲れがとれない ▢無性に甘いもの辛いものが食べたくなる ▢慢性便秘、下痢になりやすい ▢常にイライラしている ▢記憶力が曖昧 ▢病気やケガの回復が遅い ▢コーヒーを飲まないと落ち着かない ▢夕方になると元気になる |
副腎疲労とは
副腎は、左右の腎臓の上部にあるクルミほどの大きさのホルモン分泌器官です。
生命の維持に欠かせない様々なホルモンを分泌していて、その中で最も重要とされるのが、ストレスに対応するための「コルチゾール」というホルモンです。
副腎疲労がなぜ起きるのかというと、環境や気象の変化により過剰な量のストレスを感じると、副腎はそれらのストレスに対応するためフル稼働してコルチゾールを分泌させます。その結果、疲れ果てた副腎は正常な機能を果たせなくなってしまうのです。
疲れを回復するために
早めの就寝を心がけましょう
コルチゾールは通常、就寝中である深夜に分泌されます。
夜型の不規則な生活を続けていると、交感神経が優位になり質の良い睡眠が取れなくなってしまいます。夜は出来るだけ0時までに就寝するようにして、規則正しい生活を心がけましょう。
腸内環境を整えましょう
副腎が疲れやすい人は、腸の消化・吸収の機能が低下気味です。
グルテン(小麦)や乳製品は腸に炎症をもたらすことが多いので、体質改善のためにこれらを控え目にしてみてください。
ビタミンBを摂りましょう
副腎疲労はビタミンB群が不足しがちです。
そこで努めて摂りたいのが「良質のたんぱく質」と「緑黄色野菜」。豚肉や鶏肉、サケやイワシ、卵や大豆製品などがおすすめです。
ストレス解消も忘れずに
誰しもが少なからずストレスを抱えているものですが、副腎が疲労困憊になってしまうほどのストレスは、身体にとって良くありません。
趣味や軽い運動など、自分なりのストレス発散法を見つけて解消していきましょう。