だんだんと寒さが本番になってくると、多くの人を悩ませるのが冷えです。
とくに女性の方は冷え症でつらい思いをしている方が多いと思いますが、この「冷え」を放置しておくは身体にとって良くありません。
ぜひご自分の《冷えのタイプ》を知って対策をとっていきましょう。
あなたはどのタイプ??
冷え性のかたちは人によって様々です。
あなたは当てはまる「冷え」がありますか?
①末端冷え性
冷えをうったえる人の多くは、手足の先(末端)が冷えるといいます。
②下半身全体の冷え症
高齢の方に多い冷え方です。
③冷えのぼせ
上半身はほてるのに下半身が冷える更年期の女性に多いです。
④かくれ冷え性
男性に多い冷え方です。
いつもは手足がほてるのに、実は体の芯が冷えている場合があります。
冷えに気づきずらいため、「自分は暑がりだ」と思いがちです。
冷え性の原因はどんなところから?
ズバリ、冷え性の原因は、
体の中で熱をうまく作り出せないことと、つくった熱が体中にうまくいき渡らないことにあります。
◆食事(栄養)は大切な熱源と考えましょう
栄養不足は冷え性の原因となってしまいます。
バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
◆筋肉は熱をつくるのに絶対に欠かせない
筋肉は、一日の熱量生産量の約6割を生み出しています。
◆痩せすぎず、適度な脂肪が必要
脂肪は熱を生み出すことはないが、断熱材の働きをしてくれます。
脂肪のつきすぎは良くありませんが、痩せすぎてしまうのも良くありません。
◆熱の運び屋、血液
血液は、筋肉や食事でつくられた熱を全身に運ぶ働きをしています。
そのため、低血圧や動脈硬化などの血行障害は冷え性の大きな原因となってしまうのです。
これらの主な原因を見てみると、筋肉や脂肪が少なく貧血や低血圧の人が多い女性に、とくに「冷え性」が多いと言われる理由がわかります。
冷えが引き起こすこと
「ただの冷え性だから仕方がない…」と思ってはいませんか?
冷えを放置すると、以下のようなさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
◆関節リウマチ
冷えによって悪化してしまう。
◆疲労・脱力感、生理痛、頭痛、腰痛、めまい
冷えによってなりやすくなる。
◆ほてり・のぼせ
冷えの蓄積によって現れる。
他にも、冷え性が糖尿病や甲状腺病などの他の疾患のサインとなって表れている場合もあります。
冷えを防ぐには?
①衣服の調節
肩こりなどを防ぐために、あまり重くない軽くて暖かい素材のものを選びましょう。
②適度な運動
ストレッチなどの無理なく続けられるものを。
③カロリーゼロではない食事
糖分を摂りすぎるのも良くありませんが、カロリーゼロばかりでは熱源になりません。
冷え対策に有効な食材(ショウガ、トウガラシ、ネギ、ニンニクなどの薬味)を、意識的に取り入れるようにしましょう。
④自律神経を整える
ストレスなどでバランスを崩しやすい人は、ぬるめの風呂によくつかるなど、リラックスを心がけましょう。
ただし、前述でも述べたように、冷え性がなかなか治らずに不調が続く場合は、疾患のサインである可能性があります。
異常な冷えがある場合は、「ただの冷え性」と、決して放っておかないようにしてください。
【ニュートン別冊 体と体質の科学】より引用