受付の柴原です。
私事ですが、頭痛持ちです。
そして最近、小学生の息子が頭痛持ちです。
目を真っ赤にして「頭がいたい…」とアイスノンをして寝込みます。
日本では3人に1人が頭痛持ちと言われ、その原因は様々で、年齢によっても頭痛の起こり方が少しずつ違います。
あなたが頭痛持ちの場合、どんなタイプなのかを探ってみましょう。
さまざまな頭痛のタイプ
一口に「頭痛」と言っても、その種類は様々です。
今回は、繰り返し起こりやすいと言われる3つのタイプについてご説明します。
ズキンズキンと波打つような片頭痛
片頭痛という名前の通り、片側のこめかみから目の裏付近まで、ズキンズキンと脈打つように痛み、時には片側だけでなく頭の両側に痛みがあらわれます。
いったん痛み出すと2~3日間は続き、1ヶ月に1、2度、多い人では1週間に1回と周期的に頭痛を繰り返します。動くと痛みが増し、嘔吐やめまいを伴ったりと日常生活に支障をきたすため、さまざまなタイプの頭痛の中でも片頭痛に悩まされる人は特に多いと言われます。
片頭痛には前兆がある人もいます。キラキラした光が見えたり、急に肩や首が重く感じるなどの違和感が生じます。
[誘発因子]
誘発因子は人によってさまざまですが、ストレス、月経、空腹、アルコール、環境の変化(天気や旅行など)、寝過ぎ・寝不足などがあります。
また、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも特徴です。
[予防と対策]
- 人混みや光など、あらかじめ片頭痛が起こりやすい環境が理解できている場合は、そうした環境を避けるようにする。
- 週末の寝だめは、空腹、疲労、寝不足、寝過ぎが重なってしまうため控える。
- チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなど片頭痛を誘発する食品を摂り過ぎない。
- 痛みがある時は冷やすこと。痛みがある際の入浴は、血管を拡張させ痛みが増してしまうため避ける。
- 片頭痛が起こった際には、できるだけ静かな暗い場所で横になる。
- コーヒーや緑茶などのカフェインに血管収縮効果あり。ただし飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるので、適量に。
頭全体が締め付けられるように痛む緊張型頭痛
慢性頭痛のなかで最も多く発作がみられる頭痛です。
午後から夕方にかけてなりやすく、まるでヘルメットをかぶったように頭全体や後頭部を締めつけられるような鈍い痛みが続きます。
吐き気やめまいは併発せず、日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、慢性化すると症状が数ヶ月続くようなケースもあるため予防が必要となります。
[誘発因子]
パソコンやスマホを使いづつけることによる長時間の同一姿勢、就寝時の合わない枕など不自然な姿勢、体の冷えや目の疲れなどの身体的ストレスと、不安や心配事などの精神的ストレスがきっかけになることが多いです。
[予防と対策]
- 仕事の合間に休憩を挟むなど、リラックスできる時間を作る。
- 長時間同じ姿勢をとらないようにする。
- 自分に合った枕を使う。
- 肩の上下運動でストレッチを行う。
- 適度に体を動かして筋肉をほぐす。
- マッサージや入浴などで血行を促す。
目がえぐられるように激しく痛む群発頭痛
地震のように、ある一定の期間に集中して起こることからこの名前がつけられました。数か月から数年に一度痛みが起こる人もいれば、数週間から数ヶ月の間、毎日痛みが続く人もいます。この痛みが続く期間を「群発期」といい、その期間以外はほとんど痛みが治まります。
必ずどちらか片側の目の奥が痛くなるのが特徴です。えぐられる様な激しい痛みに襲われ、あまりの痛みにじっとしていられないほどです。また、同時に目の充血、涙、鼻水・鼻づまり、額の発汗などの自律神経症状があらわれます。
群発頭痛は男性に多い頭痛と言われています。
[誘発因子]
アルコールが誘発因子になることが多く、「群発期」に飲酒をすると、100%に近い確率で頭痛が起こると言われています。
[予防と対策]
- 誘発因子となるアルコールは避ける。
- 飲酒は「群発期」以外にすること。
- 気象の影響も考えられる人は、登山や飛行機での移動も控えた方がよいでしょう。
子供の頭痛について
ここで子供の頭痛についても少し触れたいと思います。
子供が頭痛を訴える時に発熱があれば、まず風邪の可能性が高いです。
しかし、走り回ったりした運動の後、学校が終わって緊張が解けた放課後。そんなタイミングで起こる頭痛は風邪ではなく、片頭痛が疑われます。
子供は、その症状を周囲に伝えることが難しいため、大人の理解が必要不可欠です。
実は、わが家でも息子が頭痛を訴えだした当初、
「宿題したくないからじゃないの?」とか、
「習い事をさぼりたいから言ってるんじゃないの?」と少なからずも疑いの目を持ってしまいました。
子供の頭痛は、頭痛の持続時間が短く、片頭痛でも頭の両側が痛むことも多く、吐き気や腹痛を伴うことが特徴として挙げられます。
かなり辛い痛みですが、発作は短時間で、発作後は何事もなかったかのようにケロッとしていることが多いため、頭痛を訴えた時には無理せずしばらく休ませてあげましょう。
光や音に反応して起こることもあるため、お子さまの様子を観察しながら、スマホやゲームは控えた方が良いでしょう。
また、最近は朝ごはんを食べない子供達が増えているそうです。朝ご飯をきちんと食べないと、血糖値が下がって頭痛を招きやすくなります。しっかり食べるように習慣づけましょう。
気を付けなければならない二次性頭痛
今までご紹介してきました、いわゆる「頭痛持ち」と言われる頭痛は、誘発因子はあるもののハッキリとした原因が分からない《一次性頭痛》に分類されます。
逆に、原因が何であるかが特定できる頭痛を《二次性頭痛》といいます。二次性頭痛の原因は、外傷、感染、脳腫瘍、自己免疫疾患など多種多彩です。
原因が治れば大幅に頭痛は軽減されますが、くも膜下出血など生命にかかわるものもあるため、決して軽視せずに専門医を受診するようにしてください。
薬に頼りすぎないこと
片頭痛の前兆がある時は、予防として鎮痛剤を服用する方もいらっしゃいます。しかし、痛いからといって毎日のように薬を飲んでしまっては逆に症状をこじらせてしまうことがあります。
- 月に15日以上の頭痛がある。
- 頭痛薬を月に10日以上飲んでいる。
- 朝起きたときから頭痛がする。
- 薬が効かなくなってきた。
- 薬を飲んでも頭痛が以前よりひどくなってきた。
このような症状が出ている人は、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の可能性があります。薬に頼るのではなく、誘発因子を避けるなどの対策を行い、症状を軽減させていきましょう。
たすく整骨院では、頭痛などの症状にも対応させていただきます。
小さなお子様への施術も可能となりますので、ご不明な点はどうぞお気軽にご相談ください。