道行く人の歩き方を見ていると、人それぞれの歩き方に気づきます。
日本人の歩き方には、
「歩幅が狭い」
「上体が前傾気味」
「爪先で地面を踏みしめ、踵はやや浮かせ気味に歩く」
こんな特徴があります。
これは、日本人特有の和服を着用した際の、ごく自然な様式美を醸し出す歩き方です。
対しいて、ヨーロッパ人の歩き方には、
「前足が大きく前に蹴り出す」
「上体が後らかついてくる」
こんな特徴があります。
このような歩行様式においては、踏み出した足がおのずと踵から着地するため、ヨーロッパの靴にはヒールが施されています。
自分に合った履物選びを
現代では男女問わず、目をひくお洒落な靴がたくさんあります。
しかし、すり足気味に歩くのが特徴の日本人の場合、慣れない高いヒールを履くと、膝が大きく曲がり腰が後ろに突き出された、いささか滑稽な歩き方になってしまいがちです。
また、歩きなれない高いヒールを履き続けることで、外反母趾やリウマチ、姿勢の悪化、膝痛や腰痛など、さまざまな症状を患っていまう可能性もあります。
これらの症状を防ぐためにも、ぜひ自分に合った靴を探ってみてください。
【たたずまいの美学】より引用