《インフルエンザ、大流行の兆し》というニュースを目にするようになりました。
福岡でも去年を上回る流行が報告されていて、都道府県別で1医療機関当たりの報告数が最も多い県が西日本に集中。
全国でも2番目に多い県となっています。
健康な身体であれば、どんなにウイルスが流行してもそれを跳ね除けることが出来ます。
日頃から体調管理を意識して行い、ウイルスにも寒さにも「負けない体」を目指していきましょう。
インフルエンザに関するQ&A
厚生労働省より、インフルエンザについて、また対処法について、Q&A形式で紹介されていましたのでぜひ参考にしてみて下さい。
Q.インフルエンザと普通の風邪の違いは?
A.一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、多くの場合、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
Q.インフルエンザはいつ流行するの?
季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。
日本では、例年12月~3月が流行シーズンです。
Q.現在日本で流行しているインフルエンザの種類は?
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されます。
このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
Q.インフルエンザにかからないためには?
1.)流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
2.)飛沫感染対策としての咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。たとえ感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例も少なくありません。
したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、
①普段から皆が咳エチケットを心がけ、咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと。
②咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと。
③鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと。
※感染者がマスク等の飛沫感染対策を行うことが特に重要です。
3.) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。
インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
3.) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。
インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
4.) 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
5.) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
6.) 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
Q.インフルエンザにかかってしまったらどうしたらよいのですか?
①早めに医療機関を受診しましょう。
②安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
③水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。
④咳やくしゃみ等の症状のある時は、周りの方へうつさないように、マスクを着用しましょう。
⑤人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
※小児、未成年者ではインフルエンザの罹患、また抗インフルエンザウイルス薬の服用により、急に走り出す・部屋から飛び出そうとする・ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあります。自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です。
Q.インフルエンザにかかったら、どのくらいの期間外出を控えればよいのですか?
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。
そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれています。排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
※参考までに、現在、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)