カビによる咳や痒みなどのアレルギー症状に注意

梅雨はカビが活発になる季節

今年は、かなり早い梅雨入りとなりました。
ジメジメと不快指数が高い梅雨時期に警戒すべきは「カビ」です。
もともと肌が弱い方や喘息を持っている方は、咳や湿疹などによる痒みなどの症状に注意しなければいけません。

現在、地球上では約8万種が確認されており、そのうち約360種ものカビが室内に生息し、その胞子が浮遊しています。カビは加熱にも耐え、乾燥時は胞子の状態で休眠することが可能。生息する温度範囲が非常に広く、湿度が60%を超えると爆発的に増殖するという強者です。
また、体内にもカビは存在します。これらのカビ(真菌)は、風邪・疲労・ストレスなどにより体の抵抗力が落ちたところで悪さをしだし、真菌症として様々な臓器で症状を起こしてしまいます。

体調不良をもたらす身近な菌(カビ)

アスペルギルス
・気管支肺アスペルギルス症(カビ性肺炎)

空気中に広く存在しており、人が呼吸することにより吸入している菌です。免疫力が著しく低下している場合や、この菌に対するアレルギーがある場合、咳・胸痛・呼吸困難などの症状が現れます。気管支喘息などの基礎疾患がある方は、回復までに1週間~1年以上かかることがあります。また外耳道(耳の中)や副鼻腔(鼻の中)に発症するケースもあります。
クリプトコッカス
・クリプトコッカス症

鳥の糞に含まれるクリプトコッカス・ネオフォルマンスというカビが引き起こす病気です。空気中に飛散している菌を吸入して感染・発症すると、髄膜炎や脳炎を起こし頭痛・発熱・嘔吐・昏睡・記憶障害・人格変化などの症状が現れます。永続的な神経障害を起こすこともあり致死率約12%というは恐ろしい病気です。通常は無症状で、健康体であれば発症率もきわめて低いのですが、体力が弱ってきた老人や、体力がまだ備わっていない乳幼児は注意が必要です。集団で行動し、飛び上がる際に糞の微細片を散らすことがあるハトなどへの接触は極力控えた方が良いでしょう。
トリコスポロン
・夏型過敏性肺炎

土壌など自然界に広く存在し、人や動物の咽頭や皮膚にも常在している菌です。高温多湿の菌が増殖しやすい環境に多い症例を夏型過敏性肺炎と呼びます。吸引後6~8時間で発症し、咳など肺炎などの症状が現れます。病原体の多い場所を避け、風呂場や台所などの湿度が高い場所は換気、マスクを装着するなどの対応で症状は改善が見られます。
白癬
・水虫、爪水虫、いんきんたむし

高温多湿を好み、皮膚に感染し白癬を発症させるのが特徴です。症状は部位によって異なります。白癬は人から人、動物から人、環境中から人へと感染するものがありますが、この中でも動物から感染するタイプのものは激しい炎症を起こします。
カンジダ
・口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、性器カンジダ症

古くから環境中や人の体表や消化管に生息しており、健康時には悪さをしません。体調不良時や、新生児、糖尿病の基礎疾患、抗生物質の長期服用にて発症しやすくなります。症状は病変部によって異なりますが、口腔内の場合は粘膜や舌に白いコケ状物質が付着、皮膚の場合は脇など擦れ合う部位に赤い発疹が現れやすく、性器の場合は炎症を起こし強い痒みを伴います。
マラセチア
・マラセチア毛包炎、脂漏性皮膚炎外耳炎フケ

人や動物の皮膚に常在する菌です。体調不良などで抵抗力が弱まった時に発症することが多く、皮脂分泌物のなかで増殖し外耳炎や皮膚炎を発症させます。脂と湿気を好むので、とくに頭皮や耳の中を清潔に保つようにしましょう。

「ウイルス・細菌・カビ/監修:畠山昌則」より引用

カビを増やさない

カビによる咳などの症状は、風邪とも似ているために区別が難しいのですが、見分け方のポイントとして高熱が出ないことがあげられます。咳などの症状が長引くと、喘息・肺炎と重症化しやすくなるため、できるだけ病院を受診するようにしましょう。

体調不良を招くカビ(菌)を増やさないことも対策として重要です。
こまめな換気、扇風機などによる除湿、窓・風呂場などのこまめな掃除、エアコンの定期的な掃除を心がけるようにしましょう。

また、梅雨時期は食品が腐りやすく食中毒の危険性が高まります。食品はなるべく新しい物を選び保存方法にも注意して、調理の際は火を通すなどの工夫が必要です。

アレルギー除去でカビに強くなる

当院では、NAETによるアレルギー除去治療を行っております。
NAETは体質改善」「原因改善」を追求した施術です。アレルゲン物質となるカビに影響されない体づくりを目指し、咳や痒みといった症状を改善していきましょう。

体調が優れずお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

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